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脇参議のインタビュー記事 その1

全部打ち込むのは大変だし、あまり必要ない部分もあるので、一部省略。

総合評価方式をやらない理由として市町村からは、恣意性排除などという声がある

そこがまったく逆で、責任逃れ。もともと品確法を施工した原点は、最適な施工業者を発注者が住民に成り代わって選ぶということ。そのためにはどうしたらよいかということで、やはり公共事業の分野にも、競争原理、市場原理を導入しようというのが原点。

売り手と買い手の関係を考えると、通常の市場というのは、売り手が、例えば今度どういう車を出そうかと考える。どんな車を出したら売れるかかと一生懸命に頭を使って、今度こういうタイプの車だったら売れるのではないかと考える。

公共事業の場合は、売り手に相当する建設業者に、その自由がない。買い手、つまり発注者が決めてしまう。金を払う発注者が、今度こういったダムを造りたいとか、こういう橋を造りたいから、誰かやってくださいと。建設業者は生産者サイドであるはずなのに、自分で商品の種類も決められなければ、いつ売り出すかも決められないし、値段をいくらにするかも決められない。

普通の売り手は、どんな製品をいつ、どんな値段で売り出そうかと決める自由がある。それが市場の原点。買う人が認めてくれなかったら消えていく。ということはその市場というのは、買い手の恣意性によって支えられている。

みんなが赤い車を欲しかったら、赤い車は売れる。つまり、赤い車が欲しいというのは、個人個人の恣意性。色々な市場というのは、まさに個人の恣意性によって支えられている。

公共事業の分野に置き換えるとどうか

公共事業の分野というのは、そもそも売り手側に製品を選択する機会もなければ、値段も決められない。買い手が上限を決めてしまう。いつ発売するかも、買う側が決めている。

そういう意味では、通常の市場とはまったく違う。公共事業というのは言ってみれば、統制経済のような世界。今年度はこれだけしかやらないと、予算で市場の規模が決まってしまう。生産者サイドが努力したって、規模が広がることはない。つまり、生産者の努力は反映されない。

通常の市場と似て非なるもので、非常に難しい市場。統制経済的な市場へ競争原理を導入したいと。どうすれば良いかというと、納税者に成り代わってみて、一番良い会社にやってもらいたい。良い値段で良い仕事をしてくれる人を選びたい。どうやって選ぶか。今までやってきた、値段だけ提示する、一番安い値段のところと契約すれば良いということでは、納税者にとって良いものを買っているのか全然担保されない。

だから、きちんと評価しようというのが総合評価。本当にその会社が良いかどうか判断しなさいと。その判断に恣意性が出てくるのは当たり前だろう。自分がモノを買う時だって、恣意性で買っている。それが市場を支えている。

ところが、公共事業の市場は税金で買っているので、個人の好みでは困る。納税者に成り代わって、一番最適なモノを選ぶという思いが、発注者になければいけない。そこには恣意性が当然入る。変な人は変な会社しか選べない。だからこそ役人は立派であってほしい。恣意性を排除するのではなく、納税者に成り代わって、一番良い会社を選ぶ義務があり、努力がいる。

恣意性排除というのは、そういう努力をしたくないから言っているのだろう。自信もないのだろう。どの会社を選ぶか大変、できないという人は、そもそも発注する資格がない。何億、何十億という金を使うのだから、それこそ死に物狂いで選ぶのが、発注者の、役人の役割。それが与えられた仕事だろう。

とりあえず今日はここまで。

ただ安ければ良いっていうのが今の風潮だが、公共事業の市場というのは、脇参議が言うように、一般の市場とは全く違うという事をもっと世間の人にも分かってもらいたいものだ。

それには、いろいろな人がいろいろな形で本当の姿が分かる情報を発信していかなくてはならないのだと思う。

また、識者と呼ばれる人達とメディアは、きちんと事実関係を把握した上で、公正・中立的な立場で発言・報道をするということが大切だとも思う。

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