« 脇参議のインタビュー記事 その1 | トップページ | レッドソックスが勝った »

脇参議のインタビュー記事 その2

昨日の続き。

予定価格のあり方について見解は

会計法・予決令を見直した方が良いと思っている。例えば自分のほしい車を買うためには、いくら用意したらよいのかということ。市場を眺めてみて、100万円はいるかなと思ったとする。その100万円が、公共事業でいう予定価格。なぜ上限拘束があるかと言うと、100万円用意したのだから、105万円の車は買えない。

その時にどうするかと言えば、相手と交渉する。タイヤ1本いらないから100万円で売ってほしいと言うのか、それとも諦めて違う車にするのか。色々な交渉の仕方がある。

公共事業で言えば、100メートルを予定していた道路を、90メートルにするとか。そういうことで折り合って、契約というのは本来成立する。

ところが公共事業というのは、発注者が圧倒的に強いから、自分で決めたら必ず全部できると思い込んでいる。本来は違う。

予定価格というのは、自分がほしいモノを、市場を見ながら、この位の価格だと思っているだけ。実際に車を買えなかったということや、100万円用意しておいたが60万円で買えたということもある。つまり予定価格と実際の契約額は本質的に違うのだから、落札率が100%に近かったらおかしいという言い方は、意味がない。

落札率という言葉について

そういう言葉があること自体おかしい。予定価格が市場価格であると信じる人にとっては、落札率がそこに近いことに何の問題もない。市場の動向通りだったということで、何もおかしくない。

反対に予定価格は役所がいい加減に作っていると思っている人にとっては、いい加減な数字で割って落札率を出して何か意味が出てくるのか。予定価格を信じる人にとっても、信じない人にとっても、落札率というのは意味がない。その落札率が大手を振って歩いているのが、今の世の中。おかしいと言っても直らない。

仕方ないから予定価格というものを変えたほうが、世の中にとって良いのではないか。つまり予定価格というものを、契約参考価格にしてしまえばどうか。上限拘束性もなくして、本来、モノの値段は市場で決まるのが自由市場の原点。

売り手と買い手の関係で、どんなに高いと思っても、買う人がいたら、それはそれで自由市場では正しい。造るのに掛ったコストはあるが、正しい値段があるわけではない。掛ったコストは計算できるが、モノの値段はそれとは無関係だろう。

インタビュー記事はここまで(3回ぐらいにしなくてはならないかと思ったが2回で終わった)。

通常の市場では「モノの値段」を決めるのは売り手側であって、「掛ったコスト」以上の付加価値をつけて売るのが当然。でなければ会社は儲からない。

その付加価値をどのぐらいにするのかは需給関係で決まってくるが、よっぽど売れない商品で、在庫を抱えるよりは少しでも現金にしてしまった方が良いという商品以外は「掛ったコスト」以上の値段が付いているはずである。

脇参議が例として出している車を買う時の事を考えると分かりやすいと思うが、どんなに交渉しても一定の金額以下には絶対ならないはずある。

予算はこれしかないんだからこの金額で売れと言っても絶対に売ってくれない。

しかしながら、公共事業は、予算がこれしかないのだからこれでやれと言う(民間でもけっこうあるが)。

原価を計算して、それでもやれるものは良いが、そうではないものでも予定価格絶対主義的なところがあって、謂わば発注者からの「指値」であって、立場的に強い者が業者を泣かせているのが現状である。

そこに輪をかけて分かっていないのがオンブズマンとかいう組織。

完全に予定価格というものが正しいと思い込んでいるから始末が悪い。「落札率95%以上は談合の疑いがある」なんて事を平気で言う。

その工事をやるのに、「掛るコスト」はいくらなのかきちんと計算した上で言っているのだろうか?

オンブズマンなる組織は、そのメンバーの多くが弁護士のようだが、標準報酬額というある意味カルテルとしか思えない価格設定の中で生きている人間にそんな事を言う資格があるのだろうか?

ちょっとした書類を作っただけで、「はい、3万円です」なんて法外もいいところ。医者の診断書もそう。何であんな紙っぺら1枚書くだけに何千円も取られなくちゃいけないのか。

話がそれてしまったが、今の「予定価格」を「契約参考価格」にしてはどうかという話が国交省内部でも出て来ているという。

公共事業費が激減しているにも関わらず、入札不成立が増加しているという現実が何を意味しているのか、その辺のところを発注者・マスコミ・オンブズマン、そして一般市民の方々に考えてもらいたいものである。

|

« 脇参議のインタビュー記事 その1 | トップページ | レッドソックスが勝った »

仕事」カテゴリの記事

コメント

オンブズマンの組織構成が、日本における普通の思想信条を構成する比率と乖離して存在していることが反民主的で、問題だと指摘されるべきだろう。支持率が1割程度がそれ以下の共産党シンパのオンブズマンが、あれこれ大衆の代表みたいな顔をして意見を言うことは公正を欠くことだと、はっきり議会や首長も発言すべきなのだが.....

小泉級の人物にならないと誰も言わないのも問題なのだが...

投稿: ARA | 2007年10月21日 (日) 20時03分

誰も頼んじゃいないのに、いかにも「住民の代表です」みたいな顔をしてあれやこれやケチつけるのには困ったものです。

投稿: 馬の骨 | 2007年10月29日 (月) 18時04分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/465678/8544430

この記事へのトラックバック一覧です: 脇参議のインタビュー記事 その2:

« 脇参議のインタビュー記事 その1 | トップページ | レッドソックスが勝った »